2024.02.12 168 views
不安なリターンライダー
昨年、25年のブランクをへてリターンライダーになりました。
実際は7年前から子供の学童への送迎のためにHONDA PCXという125ccスクーターに乗ってました。じゃあ18年ぶりじゃないのかと思うかもしれませんが、スクーターとバイクは決定的に違う部分があります。
「変速機」と「クラッチ」です。これが操作できないと、バイクに復帰したとは言えません。
車では絶滅したにひとしいミッション車ですが、一部をのぞきバイクには「変速機」と「クラッチ」が付いているのが普通です。これを自在に操って走らせることが、バイクに乗る醍醐味でもあります。
しかし、ここで問題が…。右手がアクセルとフロントブレーキ、左手がクラッチ、右足がリアブレーキ、左足が変速機。これらを操作することでバイクは走ります。車もオートマしか乗らなくなって久しいのに、この四肢を同時に使った複雑な操作が、25年ぶりにできるだろうか?
6月下旬に納車が決まりました。購入したのはHONDA CL250。国産車では珍しいスクランブラータイプのバイクです。人気車種は発注から1年以上かかるものもあるので、5月に発注して気長に待つつもりでしたが、あっさり翌月納車となりました。
納車説明を終え、新車に乗っていざ帰るぞという時、緊張と不安がMAXに!
私:「25年ぶりなんですよね、クラッチ操作大丈夫やろか? エンストせんかなぁ?」
ディーラーのスタッフに久しぶりアピールで保険をかけつつ、左手でクラッチを握って、左足で変速機を1速にし、右手でアクセルを回すと同時に左手のクラッチをゆっくり離してゆくと!
…バイクは発進しました。
ディーラースタッフ:「大丈夫そうですね! 全然いけますよ!」
私:「ほんまや! 体が覚えてるもんですね!」
お互い顔を見合わせ、笑顔になりました。
WRITTEN BY Kaito
物作りをこよなく愛するディスプレイクリエイター。ディスプレイのことなら提案、設計、デザイン、業者発注&管理などあらゆる業務をこなします。趣味はDIY!