2023.11.13 157 views
紫一色
最近、私のアタマの中は紫一色である。
きっかけは去年の12月、とあるキャラクターにハマったことから始まる。そのキャラクターはイメージカラーが紫なので、グッズも紫色をベースにしたものが多い。
そして半年以上の月日が『紫色=〇〇さん』という方程式を叩き出し、私は紫色のアイテムを見ると購入する人間になってしまった。
紫色を見ると「あっ! 〇〇さんの色だ」と判断力が鈍り、そこには居ないはずのキャラクターの姿が見え、買ってしまう。だけど、紫色を身につけているだけでテンションが上がるので、結果的にプラスに作用している。「買わなきゃよかった」と後悔しているものは今のところ無い。
紫色というだけで食べたことのないフレーバーをアイス屋さんで頼むし、普段全く興味のないワイン(驚くことに紫色の白ワインが存在するのだ!)の販売サイトを眺めたりする。我ながら単純で扱いやすいなと呆れている部分もある。
しかしそういうアタマになったおかげで、紫色のクリームソーダがあるカフェとか、好きな色・好きな文字でキーホルダーを作成できるお店とか、今までの自分では絶対に行かなかったであろう場所を調べるようになり、以前より外出する機会が増えた。
購入した紫色のアイテムとキャラクターのグッズを並べて写真を撮るので、カメラロールがいっぱいになった。見る専だったSNSにも写真を投稿するようになった。
紫色が、出不精で寝てばかりいた休日に彩りを与えてくれたのだ。
話は変わるが、先日1年ぶりに会った友人とカフェで談笑している際「なんか持ち物の紫率高くない!?」と指摘され、カバンの中にあった紫色のアイテムを並べてみた。
彩りどころか紫一色だ。もう手遅れかもしれない。
WRITTEN BY たていし
コーダー兼デザイナー。まだまだ勉強中です。販売終了した期間限定商品のことをふと思い出しては、もう一度食べたいとしょんぼりしています。