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せんせい
娘6歳。この春保育園を卒園する。
うちの園はおゆうぎ会や運動会などの行事が凝っていて、子どもの成長を愛でるとともにエンタメとしても楽しめる。日々自主練に励む娘の話を聞いていても、単純に「できる」がゴールではないんだなと感じたりする。
こう書くと、なんだか練習厳しそうでちょっと…と思われるかもしれないけど、私がのぞき見る限りでは子どもたちはとっても楽しそうに取り組んでいて「みんなでいいものをつくろう」という空気も感じる。私が幼稚園で先生におびえながら恐る恐るハーモニカを吹いていた時代とは違う、自由で前向きな空気。
せんせいすごいな。
あちこちではしゃいだりケンカしたり泣いたりする子どもたちをまとめあげ、面白おかしくセリフやリズムを習得させ、子どもの自主性を育てながらクオリティを上げていく。これを日々の充実したカリキュラム(体操、スイミング、英語などなど)と感染症流行の合間をぬって行う。
本番では子どもたちが安心して発表できるようにいたる所に身を潜め、ピアノを弾き、ナレを読み、ダンスのキューを出し、自分も踊る。そしてなによりかっこいいのが、これらが「子どもたちの成長を見てほしい」という一心を原動力としている(ように見える)こと。
仕事なのはわかっている。でもそんなせんせいたちの姿に私の涙腺は毎回崩壊する。
よくぞここまで。
観覧後、興奮した私がせんせいたちを絶賛し厚い御礼を申し上げても「いやいや娘ちゃんすごくよくできてましたね!練習がんばったもんね!」とどのせんせいもまともに受け取ってくれない。かっこよすぎだろう。
娘にとって最初のものづくりをここでせんせいと経験させてあげられてよかった。
残すは卒園式。たぶん泣きながら5年分のぶ厚い御礼を申し上げてこようと思う。
最後ぐらいちゃんと受け取ってほしい。
WRITTEN BY Farubi
デザイナーです。イラストを描くことと地方のスーパーが好きです。