2024.07.29 102 views
モネ展
中之島美術館で2024年2月10日から5月6日まで開催されていた「モネ展」に行った。
入場料は2,500円と少々高額だった。
しかし、それを上回る感動を得ることができた。
土曜日に行ったが、見るのが辛いほどの混雑ではなかった。
赤瀬川原平さんだったと思うが、独自の展覧会の見方が書かれたエッセイを読んだことがある。入場したら、ざっと最初から最後まで見て周り、その後に気になった作品を重点的に見直すというものだ。わたしもだいたいそんな感じで見ている。混んでいるところは遠くからチラッと作品をみて、比較的空いているところで少しゆっくり見る。最後まで行ってから気になる作品をもう一度見る。混雑して見られない場合は諦める。
今回気になった作品はそれなりの時間で見ることができた。
驚いたのは、それらの絵に独特な3D感があることだった。
リアルな描写では無いようでいて、見ているとその景色が空間としてリアルに再現され、その場の空気や風のそよぎまで感じられる気がした。そういった作品が10点近くあって、驚いた。
これまでもモネの作品は見たことがあったがこの感じは初めてだった。
画集では決して体感できない体験だった。
外国の知らない風景の中に短時間でも居ることができた気がして、2,500円なら充分な価値があるな、と思った。
そんなことを考えて、改めてパンフレットを見ていたら、展覧会のキャッチコピーが「あなたは モネに包まれる」とあった。
WRITTEN BY citrus002
入社○十年のアートディレクター。マックス・ビル、オトル・アイヒャー、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン、エミール・ルーダー、アルミン・ホフマン、カール・ゲルストナー、リヒャルト・パウル・ローゼ、マックス・フーバーが私のアイドルです。