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いいWebサイトとは何か 2
Webアクセシビリティをご存知だろうか。
まずアクセシビリティとは、Access(近づく)とAbility(能力)を組み合わせた言葉である。
そしてWebアクセシビリティとは、Webにおけるアクセシビリティのことである。
政府広報オンラインによると
”利用者の障害などの有無やその度合い、年齢や利用環境にかかわらず、あらゆる人々がWebサイトで提供されている情報やサービスを利用できること、またその到達度を意味する”(政府広報オンライン より引用)
とのこと。
とどのつまり障がいの有無は関係なく、誰もが使いやすいWebサイトにしようね、という考え方だ。
2024年4月1日から障害者差別解消法の改正によって民間事業者のサイトも合理的配慮が義務化されたため、負担になりすぎない程度でWebアクセシビリティを対応する必要がある。
こうしちゃいられまいと、まずは自分がコーディングしたサイトを音声読み上げソフトで閲覧してみる。
ああ、なんてことだろう。使いにくいったらない。
少し悲しくなったあと、勉強を始めた。
つくづく自分の住んでいる世界は、主観で、一部で、せまくて、『自分』が生きやすいように設計してある。
『公共』とは公衆が共有することだ。インターネットに誰でもアクセスできる以上、どんなサイトでもその存在はかなり公共に近く、そこから得られる情報はすべて平等でなければならない。
ずっとその意識で仕事に向き合っていたが、二次元であるWebサイトではそれがとても平坦に見えて、みんなのカタチが違うことに気づけなかった。
前回の記事で、私が思ういいWebサイトとは『昨日初めてインターネットに触れた人でも分かるサイト』と書いたのだが、Webアクセシビリティは私の価値観を直接的にしたものだと感じた。そしてこれをもっと知って、形にしたいと思った。
私がああでもないこうでもないと悩んだ末に辿り着いたコードが、画面の向こうにいる誰かの生活を少しでも豊かにできればいいなと思いながら、今日もパソコンに電源を入れる。
WRITTEN BY たていし
コーダー兼デザイナー。まだまだ勉強中です。販売終了した期間限定商品のことをふと思い出しては、もう一度食べたいとしょんぼりしています。