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古い雑誌たち
家には古い雑誌が何冊かある。その中の1冊を紹介したいと思う。
タイトルは「スーパーコミックマガジン SUPERMAN」で、その創刊号。
発刊日は昭和53年1月1日。昭和53年は西暦1978年で今から47年前になる。私が中学生のころに購入した。定価は290円。全116ページで、日本の漫画雑誌と同じ様にホッチキスで製本してあり、表紙だけアート紙で糊付けしてある。中面は上質紙だが、日本の漫画雑誌の紙質よりも少し高級。表面のザラザラが比較的少なく平な感じ。「発行所:マーベリック出版」となっているが、今はもう存在しない様だ。
創刊号だからなのか、「スーペーマン誕生」が巻頭の1話目。2話目は「太陽のプリンセス」というタイトル。アステカ帝国の姫が「太陽のプリンセス」で「スーパーガール」と戦う。
スーパーガールさんは地球ではリンダ・バースと名乗っていて、フロリダで就職が決まったとのこと。いつもスーパーマンの脇役ばかりだが、今回は主役なので「がんばっちゃう!」と冒頭でおっしゃっている。そうかそうか、と思いつつもギャルっぽい感じが少し心配。彼女の就職先は「アテネ学園」と言い、でそこで教師をするらしい。読み進めていくと案の定、校長先生も「あのこ若すぎて生徒になめられやせんかな」と心配しておられた。
この様に今読んでも(今だからこそ?)漫画だけでも楽しめるのだが、雑誌なのでコラムや記事もある。その一つが「SUPER MARKET」というコラムで“バットマン カルタ”を紹介している。「誰がつくったのでしょうネェ!?
ちょうど10年前ぐらい、テレビで“バットマン”は放映されていた。電動バットマンとかバッドモービルとか、いろいろなおもちゃが作られたのだけれど、放映が終ると、バタッと製造中止になった。このカルタもそのころのもの。」と実物の写真(裏表)とともに紹介されている。写真部分を裏表ピッタリ厚紙にはりあわせるとミニカルタになる趣向を凝らしている。本当はこの雑誌に載っていた広告を紹介したかったのですが、文字数がオーバーするのでそれは次回に(続く)。

WRITTEN BY citrus002
入社○十年のアートディレクター。マックス・ビル、オトル・アイヒャー、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン、エミール・ルーダー、アルミン・ホフマン、カール・ゲルストナー、リヒャルト・パウル・ローゼ、マックス・フーバーが私のアイドルです。