WEEKLY (THINK)

家から最寄駅までは自転車で通勤している。

駅に到着したら契約している駐輪場に自転車を停める。

駐輪場はブロックごとに分かれており、各ブロックの範囲内ならどこでも停めていいという親切な設計だ。

だが、とある自転車に私は頭を悩ませている。

いつも車体をナナメにして駐輪している人がいるのである。

イメージしてみてほしい。

あなたが自転車を停める時、まず自転車を降りて駐輪エリアへ車体をまっすぐ押し入れる。そしてそのままスタンドを下ろし鍵をかける。自転車が自立していることを確認しその場から去るだろう。

今の流れで車体そのものがナナメになる瞬間があっただろうか。

いや、車体がナナメになっている理由は分かっている。

自転車に乗ったまま駐輪エリアに入り、そのまま駐輪しているのであろう。

ああ、顔も名も知らぬ同ブロックユーザーよ。

お願いだから自転車をナナメに停めないでくれないか。タイヤがナナメになっている分、シンプルに停められる台数が減るのだ。

一度自分の自転車を停めてタイヤの位置をずらし、また自分の自転車を移動させるという行動は急いでいる時 地味に結構困るのだ。

しかし今後 当人に出くわしたとしてもハッキリ言える自信もない。口は災いの元だ。

どうにかして思いを伝える方法。私は友人に相談し、彼女はこう言った。

「うちわとか？」

確かに、アイドルのファンが持っているあのうちわは自分の気持ち（要望）を伝える一番好意的な手段かもしれない。とても面白いアイディアだと思った。

だが、私がうちわを作ってその自転車のカゴに置いた暁にはなんらかの問題になるかもしれない。駐輪場にも迷惑であろう。

なのでこの場を借り、インターネットという海にボトルメールとして放ちたいと思う。

届け！何かしらの因果で……！