WEEKLY (THINK)

そういえば写真をやいたことがある。
あ、燃やすほうじゃなく、印画紙に画像を焼き付ける紙焼きのほう。

モノクロフィルムで撮影して暗室でフィルムを現像。
そのフィルムに光をあてて印画紙に投影して紙焼きしてた。

一番緊張するのがフィルム現像。失敗したら撮影データが全部吹っ飛ぶみたいなこと。
撮影はもちろん楽しいけど一番面白いのは紙焼き。
フォトショップよりできることは限られるけど、
明るさやコントラスト調整、拡大縮小、トリミング、レイヤー合成、ネガポジ反転なんかもできて、
自分が表現したい写真になるまで同じ写真を何枚も焼き続ける。

そしてその写真がこちらです。

モノクロなので戦後か？みたいな様子だけど時代はY2K。
万博記念公園で撮影した万国博（EXPO）ホールと太陽の塔。
（EXPOホールは太陽の塔の後ろらへんにあった建物で今はなく駐車場に。）

紙焼きの際に、柔らかいグレーのグラデーションが出るようフィルターを選んだり、
ノスタルジックな印象を出したくてマット調の少しザラッとした粒子感のある印画紙を使用したり、
対象的に手前の木のシルエットはキリッと引き締まった黒にしたくて
建物部分よりも焼き込み（光をあてる時間を増やす）したり。

太陽の塔の写真はもう誰が何やっても絵になるから、
EXPOホールの写真ほど手間はかけてなかったはず。

写真を見てると当時の好き（癖？）が伝わってくるし、今見ても好き。