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宝探し
4歳の息子はただ道を歩いているだけでも楽しそうだ。
急いでいる時は早くして!普通に歩いて!って思うのだけど。よくよく息子を観察してみると、退屈になる暇がないくらい、次から次へと道には「やりたい」が転がっているようだ。
花壇は平均台。段差があれば必ず登る。やめとき!てところも登る。そして、ジャンプ。落ち葉はざっと集めて空に撒く。スロープはダッシュしてもどってくる。タイルの黒だけ踏んでいいルール。やっぱり黒踏んだらマグマが爆発するゲームが始まる。
下ばかり見てるかと思ったら、「朝なのにお月様が見えるよ」と、空もよくみてる。飛行機もすぐに見つける。犬が怖いくせに、今日はこの家ワンちゃんいるかなのチェックも怠らない。大きいウインドウの前では変なポーズで自分観察。工事現場のおじさんに愛想を振りまくのも怠らない。横断歩道は待ってる車があっても堂々とゆっくり渡る。なんなら時々止まる。
鎖やロープがあればくぐらないと気が済まない。自動販売機のゴジラ絵のジュースは「からい?」って毎日聞かれる。柑橘系の実がなる木があると何個あるか数えきるまで進まない。係員用扉にはおばけがいると思ってる。扉を叩いて必死に逃げる。
私にとっての毎日通る道。通り過ぎ行くただの風景。息子にとっての毎日通る道。新しい発見や楽しいことがたくさん転がってる「やりたい」の宝箱。
明日は、一緒に宝探ししようかな。
WRITTEN BY miyaP
子育て中のデザイナーです。ゆる〜く、ソーイングするのが趣味です。