2024.04.01 133 views
毛糸と愉しみ
小学生の頃から祖母や母を先生に、自己流ながら編み物に親しんできました。編み物のよいところは場所をとらず、隙間時間でも気軽に出来るところです。編み進めることによって様々な模様かたちが表れてくる過程はたのしく、ちょっとした驚きでもあります。そしてなにより毛糸の手触りや見た目が好きです。
姪が小さかった頃、彼女の赤いポンチョを編んでいたときのことです。毛糸は羊の毛だと教えると、赤い羊がいるのかと聞かれたことがありました。後日、赤い(濃いピンクかも)モコモコの毛の羊から繰り出された毛糸が玉に巻かれている様子を描いたレイモン・サヴィニャックの『Quinzaine de la laine(羊毛の2週間)』というポスターに出会ったときは、「あのとき言ってたやつみたい!」となり、小学生の時に残り糸を使ってエメラルドグリーン色のライオンの編みぐるみをつくったことなども思い出したりしました。
またジャン=リュック・ゴダールの映画、『右側に気をつけろ』の中のゴダール自身が演じる登場人物が飛行機で隣に乗り合わせた女性の毛糸(こちらも赤、ゴダールの眼鏡のレンズに赤色が映っていたかも)の枷を玉へ巻くお手伝いをさせられる場面はゴダールと毛糸という組み合わせの妙もあり大好きなシーンです。
絵や映画の中に毛糸や編み物が出てくるのも嬉しくなるのですが、実際の毛糸売り場は、種類も様々で色にあふれていて編みたい熱も上がるワクワクする空間です。編み物をしない方でもたのしいかも、しれません。
WRITTEN BY KT
総務と経理を担当しています。暗算は苦手です。