2023.08.07 195 views
わたしの眼、濁ってました。
えっ?えっ?えっ?右目と左目で見えている色が違う。退院後の自宅療養が明けて、眼帯が取れた瞬間のことでした。
さかのぼることひと月、どうも左目の見え方が気持ち悪いなと感じて眼科を受診したところ、なんとその場で網膜剥離と診断、即入院、即手術と相成りました。
麻酔はされているものの、ぼんやりと目が見えている状態で、何かとんがった器具を目ん玉にグイっと入れられグリグリ、グリグリされて、「ついでに白内障の手術もやっときましょう」という先生の軽い言葉で、水晶体も人工のものに入れ替えた次第です。
この人工の水晶体が、「あ〜自分の眼はここまで濁っていたのかぁ」と気づかせてくれた張本人です。左目は手術をしたので真新しい人工の水晶体、右目はほぼ60年使い古された生身の水晶体です。眼帯が取れて病院の白い壁を右目と左目、交互にパチパチと見た瞬間の衝撃。驚きすぎて、続けて30回くらいパチパチしてしまいました。
なんと見えている白色が右目と左目でまったく違うんです。それも、よく見比べればわかるといった微妙なものではなく、明らかに違う。新しい左目で見る白がCMYKすべて0%の純白だとすると、古い右目で見る白はY20%(淡い黄)が入った色になっています。イラストレーター(デザイン用ソフトウエア)で色を微妙に変えながら見比べて確認しましたから間違いありません。つまり今までの古い両眼で見ていた時、白色(CMYKすべて0%)はY20%で見えていたことになります。
今見えている色ってなんだろう。使うと濁ってくるもんなんですね。60年で純白色がY20%になっていたとは。さて、これからの色校正チェックはどうしよう?
※文中CMYKは印刷の4原色、C=青、M=赤、Y=黄、K=黒のことです。
WRITTEN BY Sakamoto
京阪神を連日立ち飲み歩いている、酔いどれプランナーです。