WEEKLY (THINK)

peelの週報。
スタッフの日常×クリエイティブシンキング

ILLUSTRATED BYubiik

2023.04.14 323 views

陳皮を作ったら

友だちが愛媛のみかん農家に嫁いだ。

 

おかげで美味しいジュースや多彩なみかん・オレンジを知ることができた。酸味や甘味、苦味が品種ごとに違って美味しい。

 

その中でも私推しの「紅まどんな」を贅沢にダンボールで買い、食べたのだが、皮がもったいなくて何かに使いたいと思った。

 

太刀魚も、ちょっと干したのが美味しいように、水分が抜けると、そのものの個性がより際立つように感じる。陳皮にしよう。

 

昔、私は人間関係において、空気を読んだり、波風を立てないようにする練習をしていた頃があった。今思えば、相手を気遣う、という意味でそれができていたかどうかは自信がない。というのも、そもそも自分には苦手なことであり、とにかくその場を乱さないように、と言う点に重きをおいて振る舞っていたから。

 

だけど現在の社内では、当たり障りのない会話をするよりも、希少性のある話題が盛り上がると感じている。なんというか、深掘りや独自の観点があったり、人間観察やトレンド考察をついついしてしまう感じ。自分が思いつかないことを聞くと、体温が上がる人が多い。

 

日頃の会話がそんなだからか、ブランドやコンセプトなどのちょっとオフィシャルな話になったときも「ああ、あの感じね」と言葉が少なくてもすぐに伝わったり、「ここが好き」で盛り上がったり、コミュニケーションが早い。職業柄、というやつかもしれない。

 

 

できあがった陳皮は、少量でも香りや甘味が感じられて実を食べた時の風味が蘇る。

 

相変わらず人の顔色が気になる私だけど、個性が凝縮された雰囲気を纏うっていいな、と紅まどんなを干して思った。

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WRITTEN BY ubiik

プランニングやディレクションをしています。時短勤務中。福岡、淡路島が好きです。

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