2024.12.02 47 views
続・2匹と暮らす
保護猫だったうちの子との暮らしにも慣れた2年目の春。東京で就職するという娘の友達から、住まいが決まるまでの間、猫を預かって欲しいと連絡が。お預かりは2度目。前回は1匹で、出張の3日間だけだったこと、お預かりする子が極度の人見知りなこともあって、うちの子との交流は諦め、2階の部屋での短期隔離お預かりで問題なかったのだけど、今回は2匹。しかも3ヶ月~という長期なのらしく…。急に2匹も大丈夫かな?と心配だったけれど、とりあえずは前回と同じ隔離作戦でスタートすることに。飼い主に連れられてやってきた2匹は“サイベリアン”というしっぽまでふわふわの長毛種で、2度目ましての子がグレーカラーな1歳半の女の子。そしてもう1匹はまだ10ヶ月で、真っ白×ブルーの瞳を持つCMから抜けでてきたような超ゴージャスな男の子。
初日の対面では、やはりグレーの子の「シャー」が止まらず、そのまま2階へ直行。時間をあけて、何度かトライしたのだけれど、距離は1ヶ月たっても縮まらず…それどころかどんどん悪化して、部屋の至る所へ排泄をするようになってしまったので、残念だけど1匹なら預かれるという別のおうちへのお引越しに…(その後は元気とのことで安心)。残った白い子はびっくりするくらい陽キャ&フレンドリーで、いつのまにか1階へ降りてきて、あっという間にうちの子たちの子分のような存在に(笑)
預かり予定の3ヶ月間が過ぎ、並んでご飯を食べるほどすっかり仲良しさんになった3匹。4ヶ月目のある日、飼い主さんから目処がたったのでお迎えに行きますと急に連絡が。「よかったね~ご主人様がお迎えにくるよ!」と白い子に、「寂しいけど、明日でお別れだよ」とうちの子たちに言葉で伝えられたらどんなにいいだろう。普段はそんなに思わないけど、病気の時やこんな時は思ってしまう。そして、もううちの子になりかけていた、後追いしてくる白い子がいなくなることに、ちょっと…いやかなり切ない気持ちになりながら、帰る姿を見送ったりして。
帰ってしまった次の日、いつも朝から追いかけっこする白い子がいないことにとまどってる様子で、鳴いて探してみたり、じっと待ってみたり…。最初は寂しそうだったけれど、だんだん慣れて、やっぱり2匹が落ち着くねって感じで、いつもの日々へと戻ったのでした。
WRITTEN BY みずたま
いちごとかき氷をこよなく愛す、平凡なコピーライター。長めの文章を書くのがどうやら好きらしい。