2024.12.09 22 views
フェイスパック中の君の名は
「うわああーん、ぶしょめー!」
そう言って、2歳の娘が泣いた。
フェイスパックをしている私のことを「ぶしょめ」と名付けた瞬間である。
睡眠不足などで肌が不安定なときに使いたい、顔を覆うあの白いシート。
表情筋を動かすとズレるため無表情をキープ。
見るものに衝撃を与えるフェイスパックは、
夜な夜なあちこちの子どもたちを泣かせていることだろう。
ぶしょめ。
これは妄想が広がる。漢字にあててみるなら、こんな感じか。
「不精女」は、ゆったりとしたパジャマを着て、ペロリとした白い顔の不気味な女妖怪。なんだかだらしがないのに、目と口だけが妙に浮かび上がっていてこわい。
「無白女」は、白いシートに顔が覆われていて、能面のように無表情。夜もふけた頃、洗面所からおもむろに現れる妖怪。
「不粧女」もいいかもしれない。
日本古来から、いそう。山陰で語り継がれていそう。いや、めっちゃいそう。
なんだかプランやアイデアを考えているときみたいなテンションになってきた。
わが娘の言語感覚たるや!と親バカが加速する。
いやちょっと待て、対抗案もないと、本当にこれが正道なのかどうか、確信が持てない。
というわけでChatGPTさんに、子どもになったつもりでネーミングしてみて、とお願いした。
「しろしろおばけ」「ふわふわママ」。なんか子どもらしくしてみました感を感じる。
もうすこし日本の伝統妖怪ぽい感じで、と追加依頼してみると「こわいお化粧まんじゅう」「おしろいのたま」など。
ふむ。
フェイスパック中の呼び名については、「ぶしょめ」をご提案したいと思う。
WRITTEN BY ubiik
プランニングやディレクションをしています。時短勤務中。福岡、淡路島が好きです。