WEEKLY (THINK)

peelの週報。
スタッフの日常×クリエイティブシンキング

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SF思考

「未来を拓く『SF思考』」という特集が雑誌『Wedge』に掲載されていた。
 
サブタイトルは「停滞日本を解き放て」。リードにはこうある。「SFは、既存の価値観や常識を疑い、多様な未来像を描く”発想の引き出し”だ。硬直化した日本社会をほぐすため、今こそ『SF思考』が必要だ」。記事では、細胞生物学の大学教授や脳科学の専門家などが、好奇心や空想力の大切さを語っていた。
 
そういえば、最近SF小説を読まなくなった。小中学生のころはSFが流行っていて、夢中になって読んでいたものだ。小説では、星新一、眉村卓、筒井康隆、小松左京などがお気に入りだった。映画では『スター・ウォーズ』と『ブレードランナー』がダントツに好きだった。それは今も変わらない。どちらも第一作目は、ほとんどCGを使わずに作られているのが特徴だ。
 
『スター・ウォーズ』第一作目がCGをどの程度使っているか調べてみると、一部には使用されているものの、その範囲は限定的で、主にデス・スターの設計図を投影するシーンなど、限られた場面にとどまっているようだ。大部分のシーンでは、当時としては最先端の光学合成や手描きアニメーションが用いられていた。
 
たとえば、物語後半のブリーフィングで投影されるデス・スターの設計図は、CGで制作したものをコマ撮りカメラで撮影したものとのことだ。そしてこの映画をきっかけに、後のSFXの先駆者となるILM(インダストリアル・ライト&マジック)がCG研究部門を設立した。
 
どちらの映画もブルーレイで持っていて、今でも時々見返す。ただ、やはり”ひと昔前のSF感”は拭えない。『ブレードランナー』のディスクには監督のコメンタリーが収録されていて、限られた予算の中でいかに未来都市を作り上げたかという涙ぐましいエピソードが語られている。最近はむしろ、そうした”舞台裏の苦労話”のほうに心を打たれる。
 
『SF思考』とノスタルジーは、はたして両立するのだろうか。
 
と言うような事を1年ほど前に考えていた。
 
1年経って振り返ると、今やCGというより生成AI動画の時代になりつつある。この1年のAIの進化の凄まじさに驚嘆するばかりだ。次回は生成AIとグラフィックデザインの未来について考えてみようか。

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WRITTEN BY citrus002

入社○十年のアートディレクター。マックス・ビル、オトル・アイヒャー、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン、エミール・ルーダー、アルミン・ホフマン、カール・ゲルストナー、リヒャルト・パウル・ローゼ、マックス・フーバーが私のアイドルです。

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