デザイン展をふたつ観てきたよ。 | peel

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peelの週報。
スタッフの日常×クリエイティブシンキング

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デザイン展をふたつ観てきたよ。

先日、「石岡瑛子 デザイン」展と「戦後西ドイツのグラフィックデザイン」展を1日で観て回った。昼から出かけて夕方までかかった。
 


 

先に「石岡瑛子 デザイン」展を観て、その後に「戦後西ドイツのグラフィックデザイン」展を観た。2つとも絵画などのアート展ではなくどちらもグラフィックデザインを主軸にした展示だ。グラフィックデザインの展示は極力、足を運ぶ様に心がけている。京都まで行くのはなかなか出来ないことが多いが阪神間だと近いので気軽に行ける。
 

石岡瑛子の展覧会の印象はソリッドでどちらかというと挑戦的だ。時代的なものなのか「女性のADがプロジェクトを主導することの厳しさ」を感じる。気が張りつめている印象。 彼女自身の性格もあるのかも知れないと思った。
 

「戦後西ドイツのグラフィックデザイン」展の方はいろんなデザイナーの展示があった。私の「推し」である世界的に有名なデザイナー、オトル・アイヒャーのミュンヘンオリンピックのポスターもあった。実物を見るのは初めてだったので、しみじみ感動した。自分が生きている間に(出来れば関西で)彼の単独の展覧会を開催してくれないだろうか、と思った。
 

「戦後西ドイツのグラフィックデザイン」展の全体の印象としては、これまであまりクローズアップされていなかった時代の作品がようやく見られた、という感じ。
 

写真をグラフィックの要素として取り入れる技術はこの少し前の時代から行われていたが、印刷技術の進歩で、より「こなれた」表現になっていく「過渡期」という印象。イラスト表現がメインのポスターも結構あってどれも家に飾りたくなる様なアナログ感があった。
 

何十年か後に2020年代の視覚表現の展覧会があったとして、ほとんどは印刷物ではなく「スクリーン」での表現になっているのだろうか。今を代表するグラフィックって何だろうか。という様なことを帰宅して、風呂に入りながら考えた。

 

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WRITTEN BY citrus002

入社○十年のアートディレクター。マックス・ビル、オトル・アイヒャー、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン、エミール・ルーダー、アルミン・ホフマン、カール・ゲルストナー、リヒャルト・パウル・ローゼ、マックス・フーバーが私のアイドルです。

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