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ボブ・マーリーに捧ぐ企画書
企画書を書くとき、大抵は2色または3色の配色が使われる。
見やすさだけの組み合わせではオシャレじゃないし、かといってオシャレさを意識しすぎるとポイントが伝えられずに企画書としての役割を果たさない。
さらに、企画書のラストを飾るデザインラフとかけ離れたトンマナで突っ走ると、読み手が混乱してしまうことにも気をつけなければならない。
今でこそ、そのバランス感覚を養えた(と自分では思っている)ものの、はるか昔の新入社員時代にわたしが初めて作った企画書はかなりひどいものだった。
当時レゲエが大好きだったわたしは、レゲエ界隈ではポピュラーなラスタカラー(赤/緑/黄色の組み分わせ)で企画書を作ったのだった。
読みにくいし、オシャレでもない。控えめに言って最悪のデザインだと今では思う。
無敵の新入社員のわたしは、完成したばかりの企画書を持って意気揚々と上司に見せに行く。
上司はさっと目を通しただけで、なんの前置きもなく、オブラートに包むことすらせずに、ただ一言。
「見にくい!やり直し!」
中身は読んでもらえなかった。
とまあ、そんな苦い経験をしたからこそ(?)それ以降配色にはかなり気を遣っていて、たまに配色についてお褒めの言葉をいただくと実は内心かなり嬉しがっているのである。
WRITTEN BY shiro
主食は氷。真冬でもアイスコーヒー飲みながら仕事をしているディレクターです。